ドラマ新参者7話「刑事の嘘」
だが亡くなった息子からのメッセージは深い父への尊敬であった。
息子が死んだのは自分のせいだと思いながら生きる上杉。
直弘と息子の弘毅を見ながら自分と息子を重ね合わせ弘毅の事を気にかける。
だが息子は父のようになりたいと尊敬していたのだった。
捜査本部では峯子(原田 美枝子)が離婚の財産分与をもっと貰っておけばよかったと、
2ヶ月前から弁護士の高町に相談していた。
峯子は、元夫の直弘(三浦 友和)が社長秘書の祐理(マイコ)と浮気をしていたので
はないかと疑っていた。
まだ結婚していた時からの不倫関係にだったら、離婚後調停として慰謝料の増額が
可能。と慰謝料の再交渉をしようとしていた。
浮気の発見を恐れた直弘が峯子を殺害したのではないかという上杉(泉谷 しげる)
そのお金は、息子の弘毅(向井 理)の子供が出来ると勘違いしていた峯子の思い
やりだった。
清瀬の会社では、リストラが計画されていた。
祐理を良く思ってない回りはリストラを進めるが清瀬はスルーする。
上杉は、弘毅が家出したのは、父親の浮気が解かったからでは?
と問いかけるが弘毅は「自分の夢のためだ!」と強く否定。
「30年たっても夢のために家を出たと言えるのか?」と上杉。
「それではあなたは立派な刑事なんですか?」と弘毅。
上杉は何も言えなかった・・・。
タウン誌の記者を辞め、峯子殺害事件について調べ出した亜美が清瀬の会社に
行ってみると、そこでは清瀬と上杉が、祐理をはさんで話していた。
一般人の清瀬直弘を殴ったことで、小嶋から辞めるように言われた上杉。
辞表を出して弘毅の元に挨拶に行き、「30年後、演劇ガイドの表紙を飾ってみろ」
と言う。
弘毅は、上杉が警察を辞めたことになんとなくだが寂しさを感じた。
亜美は、自分が見たのは殴ったのは上杉ではなく清瀬のほうだという。
反論しない上杉に変な風に感じた亜美は、上杉の真実を知りたいと思う。
清瀬との揉め事について聞くが、上杉は「自分が加害者だ」と言ってきかない。
実は上杉は息子の和博が無免許運転で捕まったとき「見逃して欲しい」と頼み、
それを知った和博は、叱らなかった父親に反抗してバイクのスピードを出して、
そのまま事故にあって亡くなってしまったのだ。
上杉は和博を死なせてしまったのは自分であると感じていた。
そして父親に反発する息子と話を聞かない勝手な父親。として、自分と息子を
重ね合わせていたのだった。
が、しかし和博は「父と同じ刑事になりたい」と思っていた事を知り、
「刑事どころか、父親失格だった」と、上杉は自分を悔やんだ。
そして加賀は自分の父の墓参りに行く。
そこには松宮(溝端 淳平)がいた。
従兄弟である松宮は加賀の父を見て刑事になりたいと思ったと言う。