新春ドラマ特別企画「赤い指 『新参者』加賀恭一郎再び!」

「赤い指」人形町に来る2年前、加賀はひとつの事件を暴いた。

息子の殺人を庇う家族。誰もが家族を守るため嘘をつく。

家族の愛を中心に、皆が嘘をつく。

だがそれはだんだんと音を立てて崩れていく、

嘘の積み重ねであった・・・。

子を親が。親を祖母が。子供を思う気持ちに嘘はつけない。

加賀恭一郎(阿部 寛)が人形町に来る、2年前のお話です。

闘病生活を送る加賀恭一郎の父親加賀隆正(山崎 努)そして甥である松宮脩平(溝端 淳平)

は、加賀がなぜ父親の見舞いに来ないのか疑問に思っていた。

一方加賀の赴任する町では、少女が公衆便所で遺体で見つかるという事件が起こっていた。

犯人は、中学生。

その家には中学生の息子の祖母と息子を溺愛する母親、そしてサラリーマン

の父親がいた。

祖母は祖父が亡くなってから認知症になってしまい、見かねた父親が家族を連れて実家に

住むように。

もともと同居には大反対だった、母親は息子に対してだけ愛情を注ぐようになっていた。

父親とは母子は口も聞こうとしない。

そんな時、父親、前原昭夫(杉本 哲太)の電話に母親八重子(西田 尚美)から電話が入る。

「とにかく家に帰って来て欲しい。」

家に帰ると電気もつけず、おびえる母親。

電気をつけようとすると怒鳴られる。

庭を見てきて!という母親の言葉に従い庭を見ると、子供が倒れている。

息子の人生がめちゃくちゃになると言う、母親の言葉に押されて父親は公園のトイレに捨てて

くる事を決める。

決めたからには、家族で嘘を突き通す。

そう決め久しぶりに家族で一致団結する。

しかし、トイレに落ちた芝の種類などから前原家が怪しいと調べていく加賀。

祖母は加賀が尋ねる度に、加賀にヒントを与えていた。

毎日通う前原の妹。

祖母のせいにしてしまおうと言う母親の意見に最後まで反対し切れず、

押し切られてしまう。

しかしそこへ、加賀を含め刑事たちが祖母を逮捕しに家にやってくる。

父親は、我慢しきれず本当の事を言ってしまう。

そこで妹は言う。

祖母は認知症ではない。と・・・。

祖母は全てわかっていて、罪をかぶろうとしていた・・・。

祖母は底なしの愛で息子の家族を守ろうとしていた。

祖母は祖父と暮らした家で、その思い出の中で生きて行こうとしていた。

それなのに、ぼけていると思っている夫婦はずっと祖母の目の前で祖母のせいにしようと平気

で話していたのだった。

泣き崩れる父親。

そして息子の犯行を認める。

一方加賀の父親はその頃病院で亡くなっていた。

父親は見舞いに来る松宮に帰れ!とずっと言っていた。

それは加賀の母親がたった一人っきりで亡くなったのと同じように自分もたった一人で死にたい。

と言う父親の頑固な願いだった・・・。

サイトメニュー

ドラマ「新参者」
特別ドラマ「新参者」